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Google品質評価ガイドラインの更新について

今回は、Googleの品質評価ガイドラインの更新についてお伝えさせていただきます。
最新の評価ガイドラインで注目すべき点は「E-E-A-T」というコンセプトの導入です。
医療のホームページではユーザーが誤った情報を受け取った場合のリスクが大きいため、E-E-A-Tが重要視されると言われています。

E-E-A-Tとは

E-E-A-Tとは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trust(信頼性)」の略称で、Googleの検索品質評価ガイドラインで定義されたホームページを評価する際の基準です。

2022年12月15日に検索品質評価ガイドラインが更新され、元々は「E-A-T(イーエーティー」と呼ばれていたものに「Experience(経験)」が加わりE-E-A-Tに変わりました。読み方は「ダブルイーエーティー」や「イーイーエーティー」です。
このE-E-A-Tを考慮し、サイト品質の向上を目指すことが、SEO対策に繋がります。

以下、それぞれの項目についてご案内いたします。

経験(Experience)

今回新たに加わったコンテンツ(ホームページ)が持つ実体験や経験の量のことです。
例えば胃カメラに関する情報をホームページ上に掲載する際、どのような検査を行うか、どういった機器を使うか等については、臨床経験が無くとも、情報提供を行う事は可能です。
しかし、実際に検査を行った経験を交えて情報を掲載する事は医師でなくてはできません。
このように、実際に体験した内容が、より多く深く盛り込まれているサイトほど、オリジナル性を高めることになり、より高い評価を得やすくなります。

専門性(Expertise)

コンテンツ(ホームページ)が提供する知識および情報の確度のことです。
この点に関しましては、現役の医師は医療の専門家ですので、十分に条件を満たしていると考えられます。
またホームページは医療をテーマとして作成しておりますため、検索エンジンおける医療の専門性も高いと判断されます。

権威性(Authoritativeness)

コンテンツ(ホームページ)が持つ有力な情報源としての認知度のことです。コンテンツの内容だけでなく「誰が言っているか」を重視し「このサイトが発信する情報は参考になる」とGoogleが判断します。 そのためには、情報の発信元が明確化しているかという点が大事です。 所在地や電話番号、代表者や担当医師の氏名/経歴などの情報をしっかり明記する必要がございます。 また、知名度やブランド力なども指標になる為、有名な大企業や大学、公的機関等は権威性の高さを裏付けるものと言えます。
その他、権威性はサイトの外部からの被リンク等によっても評価されるともいわれます。 情報の発信元が明確化されているサイトであれば、多くのサイトからリンクを繋がれる(紹介される)傾向があるため、被リンクによって認知度が上がるからです。 例えばGoogleマップや、医療ポータルサイト、医師会様のホームページ等、信頼されているコンテンツ(ホームページ)より、クリニックのホームページへのリンクがされていなければ、当該運営会社等にお問合せいただき、クリニックのホームページへのリンクを増やしていただく事も有効です。 但し、必ずしも数が多ければ良い訳ではなく、関連性の低いサイト等からのリンクはかえって評価を下げる原因になる可能性も否定できませんので、ご注意ください。

信頼性(Trust)

コンテンツ(ホームページ)の正確性や誠実性、安全性のことです。
上記の専門性と同様に、現役の医師は、十分に条件を満たしていると考えられます。
内容については、商品(サービス)を売る事に集中したものよりも、法的根拠や専門的知見による裏付けのあるものが信頼されやすいです。知見・経験に基づいた内容、あるいは医師のチェックをきちんと通した内容を掲載することが肝要です。
E-E-A-Tの信頼性(Trust)は、「経験」「専門性」「権威性」の3つの概念によって支えられています。

上記の様に各項目の評価向上に関しましては、医師のご協力も頂く事で、より良い評価を得る事にも繋がります。

Trust は Experience / Expertise / Authoritativeness の上に成り立つ

E-A-Tの時は、上下関係は無く並列関係でしたが、新しい評価ガイドラインでは、E-E-A-Tに更新されてからはTrustを最も重要な要素として位置付けています。
E-E-A-Tによる評価が即検索ランキングに直結するものではありませんが、コンテンツの品質判断の際、E-E-A-Tが基準になります。

なぜE-E-A-Tが重要なのか?

E-A-T(E-E-A-T)が重要な理由は、間接的なSEO効果が期待できるからです。
Google公式でも言及しています。

品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加

このことから、E-E-A-Tが優れているコンテンツの傾向を踏襲したコンテンツにすれば、検索ユーザーに役立つコンテンツ、有益な情報を与えることができ、検索エンジンにおいても直接的ではないですが、SEO効果が期待できるかと存じます。