ホームページのアクセシビリティ~誰もが利用できるように~

ホームページは現在では不可欠な情報源ですが、利用方法はマウス操作だけではありません。キーボードやスクリーンリーダーなどを使いこなすことで、より多くの人が利用できるようになります。
これらの活用は、操作方法の選択肢に留まらず、「ウェブアクセシビリティ」という概念に関連しています。ウェブアクセシビリティとは、「年齢や身体的・精神的な特性、利用環境に関わらず、すべての人がホームページの情報を取得し、操作できること」です。
キーボード操作
ホームページの操作といえばマウスが一般的ですが、キーボードだけでもほとんどの操作が可能です。特に、マウス操作が難しい方や、視覚に障がいのある方にとっては、キーボードはホームページを「見る」ための重要な手段です。
基本的なキーボード操作
ホームページをキーボードで操作する際の基本的なキーと役割は以下のとおりです。
Tabキー
ページのリンクや入力フォーム、ボタンなどの操作可能な要素(フォーカス可能な要素)を、押すごとに順番に移動。(shift+Tabで逆方向へ移動)
Enterキー
フォーカスが当たっているリンクやボタンを実行。たとえば、リンクにフォーカスがある状態でEnterキーを押すと、そのリンク先に遷移。
Spaceキー
チェックボックスのオン/オフを切り替え。また、多くのホームページでページのスクロールダウンにも使用。
矢印キー(上下左右)
上下矢印キー:ページを上下にスクロールでき、ラジオボタンやドロップダウンリストの選択肢を移動する際にも使用。
左右矢印キー:一部のナビゲーションメニューやタブ式のコンテンツで、横方向の移動に使用。
スクリーンリーダーの活用
スクリーンリーダーとは、パソコンやスマートフォンの画面に表示されているテキスト情報を音声で読み上げるソフトウェアのことです。視覚に障がいのある方がホームページを利用する上で、重要な役割を果たします。
スクリーンリーダーは、ホームページがアクセシブルに設計されているほど、その性能を最大限に発揮します。
各OSで使用できる主なスクリーンリーダーは以下の通りです。
・Windows
Narrator(標準搭載)・NVDA・PC‑Talker(有料)
・macOS / iPhone(iOS) / iPad(iPadOS)
VoiceOver(標準搭載)
・Android
TalkBack(標準搭載)
スクリーンリーダーの基本機能
読み上げの開始と停止
現在フォーカスがある場所やページ全体の読み上げを開始・停止が可能。
読み上げ単位の変更
1文字ずつ、1単語ずつ、1行ずつ、1段落ずつなど、読み上げの単位を切り替えることが可能。
見出しやリンクのリスト表示
多くのスクリーンリーダーには、ページ内の見出しやランドマークへ移動できる機能があり、これにより目的の情報に効率的にアクセスすることが可能。
フォーム入力のサポート
入力フォームにフォーカスが当たると、入力欄の種類や、入力すべき内容の説明を読み上げ。
メディココンサルティングの取り組み

アクセシビリティに配慮したホームページは、検索エンジン最適化(SEO)の観点からもメリットがあります。アクセシブルなホームページは、検索エンジンのクローラーが情報を認識しやすいため、検索結果の上位に表示される可能性が高まります。
メディココンサルテイングでは、障がいのある方はもちろん、高齢者、一時的な状況(例えば片手が塞がっている、マウスが故障したなど)にある人など、多様な患者さまが快適に利用できようなホームページを目指しています。
具体的には、キーボードのみでの操作を想定したナビゲーションの設計、スクリーンリーダーが情報を読み上げられるように適切なHTML構造と代替テキストの設定、コントラスト比の高い色使い、十分な文字サイズの確保など、多岐にわたる観点からより良いホームページを模索し、構築しています。
クリニックの顔ともいうべきホームページを、多くの患者さまが利用できるよう、メディココンサルティングがお手伝いいたします。お気軽にご相談ください。