クリニック名の指名検索は除外すべき?リスティング広告で自院名を表示するメリット・デメリットとは

はじめに:なぜ「指名検索の除外」が検討されるのか
リスティング広告(Google広告)を始める際、クリニック様から「当院を知っている人に広告を出しても予算がもったいないので、クリニック名での検索(指名検索)は除外してほしい」というご相談をいただくことがあります。
確かに、すでにクリニック名を知っている人=自然検索でも来院してくれる、と考えれば無駄なコストに見えるかもしれません。しかし、除外しない事にも大きなメリットがあります。指名検索を除外する場合と除外せずに配信対象に入れた場合、それぞれどのような状況が考えられるでしょうか。比較して考えてみました。
1. 指名検索を除外する場合のメリット・デメリット
広告費の削減を最優先に考えた場合のシナリオです。
メリット:コストの抑制
- 広告費の削減: 指名検索によるクリック費用をゼロにし、その分を「地名+診療科目」などの新規獲得用キーワードに充てることができます。
- 既存患者のクリック排除: 診療時間を確認するだけの既存患者様によるクリックを減らせます。
デメリット:競合への流出リスク
- 競合クリニックに最上部を奪われる: Google広告の「インテントマッチ※」により、他院の広告が貴院名での検索結果に表示されることがあります。自院で広告を出さないと、検索結果の1番上が「競合他院の広告」になってしまい、患者様を奪われるリスクが生じます。
(※)インテントマッチとは?
Google広告のAIが、検索ワードそのものではなく「検索した人の目的(意図)」を判断して広告を出す仕組みのことです。
たとえば、近隣の他院が「地域名+診療科目」で広告を出しているとします。ユーザーが「〇〇クリニック(貴院名)」と検索した際、AIが「この人はこの地域で病院を探している」と意図を広く解釈し、関連性の高い候補として他院の広告を自動的に割り込ませてしまうのです。この場合、他院が意図的に貴院を狙い撃ちしていなくても、Google広告のシステムが「お節介」に他院の広告を最上部へ表示してしまう可能性が生じます。
- ユーザーの利便性低下: 広告枠にユーザーにとって役立つ情報(予約リンク等)が出ない場合、ユーザーが情報を探す手間が増え、離脱の原因になります。
2. 指名検索を配信対象に加えるメリット
一方で、指名検索をあえて配信し続けることには、コスト以上の大きなリターンがあります。
クリニックブランドの防衛(機会損失の防止)
最大のメリットは「ブランド防衛」です。貴院を指名して検索している最も確度の高いユーザーを、競合他院に誘導させないための壁を作ることができます。
自然検索よりも目立つ「最上部」の独占
たとえ自然検索で1位であっても、広告はそのさらに上に表示されます。ユーザーの視線が最初に止まる場所を確実に押さえることができます。
サイトリンク等の活用による利便性向上
広告には「WEB予約」「アクセス」「診療時間」などのリンクを直接表示できる「サイトリンク表示オプション」があります。ユーザーを目的のページへ最短距離で案内できるため、利便性が飛躍的に高まります。
高い費用対効果とAI学習の促進
- 安価なクリック単価: 自院名のキーワードは品質スコアが高くなるため、非常に安い単価で掲載可能です。
- 効率的なAI学習: コンバージョンデータが増えることで、Google広告で採用されているAIの学習が進み、広告全体の精度が向上します。患者様の特徴や行動を分析できるリアルなコンバージョンデータの増加が期待できます。
結論:指名検索は「広告費をかけてでも守るべき」重要キーワード
特に新規開院や開院して間もないクリニック様においては、地域の方々に名前を印象づけるためにも、指名検索キーワードの取り入れを強くおすすめします。
既存患者様のクリックコストというデメリットはありますが、それは「競合に最上部を明け渡し、最も確度の高い見込み患者様を奪われる」という大きな機会損失に比べれば、非常に小さなものです。
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